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ビジネス書「極上三言」 具体物と抽象論
具体物と抽象論
戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
(2002/09)
三枝 匡

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●その気になって見れば、情報は目の前にたくさんあるのさ。それに意味をつけて、社内に発信してくれる奴がいるかどうかだ。
●良い戦略は、お父さんが家に帰って、夕食を食べながら子供に説明しても分かってもらえるくらい、シンプルである。
●うまくできたセグメンテーションは、客になってくれそうな人々がどこにいるかを示すだけではない。それは、客になってくれそうもない人々がどこにいるかも示してくれるのである。



 活字を読むのが好きなくせに、僕は極度の説明書失読症だ。携帯だとか電化製品だとかの説明書を読んでいると気が狂いそうになる。何を書いているのかさ〜っぱり理解できず、数ページ読み進めたらもう投げ出すのがオチ。なぜか。思うに、説明書には「念」がこめられてないからだ。冷ややかで無機質な文章。頭というより、僕の全身がそれを拒絶する。逆に考えれば、「念」のこもった文章なら、少々難解でも、少々表現が稚拙でも、その意図するところはビンビン伝わってくるんだ。

 本書には「念」がぎゅうぎゅうに詰め込まれている。小説仕立ての会社再建物語。主人公は時に当惑し、時に苦悩する。困難な状況からあえぐようにして絞り出した戦略がじわじわと浸透し、ついには大成功をおさめるラストはなかなかの感動もの。その性質は、説明書とは対極をなすと言っていいと思う。実際、「ほうほう、セグメンテーションってのはこうやるのが効果的なんだな」など、改めてうなずくところが多々あって、僕の腑にはガチッと落ちたな。

 極めて具体的な内容なんで、なんだかわかるようなわからないような抽象論に飽き飽きしている人には強くおすすめ。もちろん抽象論はすごく大切で、「成功体験」を場当たり的なものに終わらせるのではなく、ある程度普遍的な原理に昇華させるためには必須のものであることは間違いない。だけど抽象論ってのは「単独で存在」するものじゃダメで、いつだって具体物とのつながりがはっきりと見えるものでなくちゃね、と僕は思うのだ。というわけで、抽象的な経営論の本と合わせて読めば、理解のシナジー効果(!?)を得られるんじゃないかな。

Comment

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こんばんは!

>●良い戦略は、お父さんが家に帰って、
>夕食を食べながら子供に説明しても分かってもらえるくらい、
>シンプルである。

なるほど…
良い戦略はすごくシンプルで
だれにでも伝わりますよね♪

うむーーーーー
ワタシの戦略ももう少し見直す必要が
あるなぁ…

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アナタを180倍ハッピーにするぱぱ☆きんぐ | URL | 2008/05/29/Thu 23:58 [EDIT]
おはようございます〜。

>その気になって見れば、情報は目の前にたくさんあるのさ。それに意味をつ>けて、社内に発信してくれる奴がいるかどうかだ。

そうなんですよね〜。情報が欲しくて奔走するわけですが、冷静に考えてみれば、取り巻いている環境にいくらでも精度の高い情報はある。それを磨き上げていく事でできる能力があるか?

う〜む。考えさせられます・・。

朝からいい話に出会えました。
ありがとうございます。
takatakago | URL | 2008/05/30/Fri 05:18 [EDIT]
ボクは実生活では思いっきり具体的な考えを心がけていますが、書籍には抽象論を求めています。
書籍で得た抽象的な表現を、自分なりに創造力を膨らませて、具体化する。。。
そういう意味では抽象的な書籍からシナジーを得ているのかなー^^
リックルハング | URL | 2008/05/30/Fri 07:15 [EDIT]
おはようございます!

実際のビジネスにおいては具体的でないと意味がありませんよね。

私がコンサルする社長に多いのは来期は売上50%増!とか、
原価率を5%引き下げる!とおっしゃいますが、具体的に何をして
その結果を出すのかの戦術がないと、まず達成できません。

逆にノウハウ本などは具体的に書いていますが、読んでも成功
しないことが多いですよね。

きっと具体的戦略の裏にある本質(抽象論)がわかっていない
から単なるモノマネに終わってしまっているのかも知れませんね。

具体論を抽象化して本質を理解し、自分にあった具体論に
変える事が大事かもしれませんね!

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岡本達也のCFOなBlog | URL | 2008/05/30/Fri 07:36 [EDIT]
おはようございます!
私の事業計画書はまさにここでもがき苦しんでいます。

読んでいただいている方にも分かりやすく説明する。
この重要性を認識しているんですが
話し言葉にするのもおかしいし、どうすればいいんだ〜
毎日試行錯誤しております。

抽象論ではなくなるべく具体的に書きたいんですが
なにせ、未経験の事業なもんで。。。
得意分野へのもちこみ方に相当苦労中です。

何故こんなにシンクロしてしまうかは不思議です。。
もしかして私が2人いるのかな?
優希 | URL | 2008/05/30/Fri 10:56 [EDIT]
こんにちは^^
説明書失読症・・・分かります!!そして『念』がこもってない!(確かに!)
私も同じです。^^だからか、もともとダメだから読んでも分からないのか。機械物の説明書は、苦手です。読もうと思うんですけど、結局、最後まで読めないです。

それにしても、本の説明が上手ですね^^
購入予定本のリストに入れます!紹介ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします^^
ありな | URL | 2008/05/30/Fri 16:49 [EDIT]
ぱぱ☆きんぐさん、こんばんは
寿司や蕎麦が、シンプルであるがゆえに極上の美味であるのと同じように、シンプルであるがゆえに強靭な思想というものがあるのではないかと、最近僕は考察しています。

ぱぱきんぐさんの「戦略」興味ありますね〜。
ブログでも、ぜひその全体像を見せていただきたいものです!
ドクエメット | URL | 2008/05/30/Fri 21:56 [EDIT]
takatakagoさん、こんばんは
>冷静に考えてみれば、取り巻いている環境にいくらでも精度の高い情報はある。

そうなんですよね。
だけど「冷静に考えてみる」ってのが、なかなかできないんですよね〜。
どうしても目の前のことに一生懸命になってしまって、視野が狭くなってしまう。

冷静になって周りを見渡して、「お、これって磨き上げたらけっこうイケる情報になるんじゃね〜の」と気づける人間は、それだけで「かなりデキる人」のように思いますよ。
ドクエメット | URL | 2008/05/30/Fri 22:01 [EDIT]
リックルハングさん、こんばんは
なるほど!

リックルさんのコメントを読んで思いついたのですが、
「行動は具体的に、思考は抽象的に」
というのは、一つの行動指針になるかもしれません。

あるいは
「インプットは抽象的に、アウトプットは具体的に」
とか。

いろいろ考えは広がりますね。
こういう、思いがけない発想との出会いがあるから、ブログって面白い。
気づきをありがとうございました!
ドクエメット | URL | 2008/05/30/Fri 22:05 [EDIT]
岡本達也さん、こんばんは
一部には
「成功者の体験談を読んでも何の役にも立たない」
という人がいますが、それには僕は異論を持っています。
その具体的な体験談から、岡本さんのおっしゃるとおり「本質」を抽象することができれば、ものすごく役に立つはずなのですから。

たぶん「コンサルタント」を職業とする方々は、そういう能力(本質を抽象する能力)に優れているのだろうなあ、と推察しています。

ドクエメット | URL | 2008/05/30/Fri 22:10 [EDIT]
優希さん、こんばんは
ああ〜、優希さんともあろう人が、ここでは苦しむんですね〜。こういう言い方が言い得ているのかどうかわかりませんが、なんか感慨深いです。

王道で行くと、
「抽象論を展開する」
そのあと
「具体例を豊富に載せる」
なのですが、なかなか現実にはうまくいかないものなんでしょうね。
図解を多用すれば見栄えはいいのものの、なんかわかるようなわからないような感じになってしまいがちですし。

僕には何もできませんが、いつか優希さんにブレイクスルーが訪れることを祈ります。

あ、あと、また「シンクロ」と言っていただき光栄です!
ドクエメット | URL | 2008/05/30/Fri 22:17 [EDIT]
ありなさん、こんばんは
おお、失読症仲間がいましたか!
よかった、なんか嬉しいですね。ちなみに僕は機械に限らず、ほとんどの説明書が読めません。

「上手」と言っていただきありがとうございます!
前から何回か書いているように、僕のブログで「紹介」をすることはあまりないんですよね^^:
今回読み返すと、珍しく「紹介」してる・・・。自分でも今気づきました。。。

ありなさんも、良い本があればぜひ教えて下さい!




ドクエメット | URL | 2008/05/30/Fri 22:26 [EDIT]

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