![]() | いい仕事の仕方 (PHP新書 479) (2007/09/15) 江口 克彦 商品詳細を見る |
●仕事を面白く楽しもうと思えば、それなりに努力と工夫がいる。
●テーマが明確であれば、情報は収集しやすい。ただし、自分の都合のよいものばかりを集めてはならない。
●二十代は上司の影響を大きく受ける。上司の期待に応えるべく頑張れば、能力は限りなく開発される。
「いい仕事をしたい」ってのはたぶんほとんどの人に共通する願いのはずだ。たとえ今の仕事になんの愛着もわかず、仕事をただ生活のための手段と割り切っている人であっても、せっかく人生の多くの時間を費やすのだから「いい仕事」であるほうがより良いな、という感覚には共感できることと思う。
じゃあ「いい仕事」って何なんだろう?「自分が満足し、周囲の人々も喜び、多くの人たちも納得してくれる仕事」のことだと本書は言う。うん、この考えには納得できるな。本書は「いい仕事」のためにはそれなりにコツがあるとし、少々テクニック的なことは紹介しているものの、基本的には「よりよく生きる」とか「誠実であれ」とか、現代では忘れられつつある「美学」が述べられている。著者は昭和15年生まれの68歳。う〜ん、そんな感じだ。
今「現代では忘れられつつある」と書いたけど、昔(40年くらい前)はほんとにそんな「美学」があったのか?過去を懐かしんで美化してるだけなんじゃないの?という突っ込みが入るかもしれない。そのあたり、いかんせん僕は若造なもんで経験なくて弱いんだよね。それでも、きっと今よりはあったのではなかろうかって想像してるんだ。
なぜなら、昔は今よりも「便利」ではなかったから。今ではクリック一発でできるような仕事が、何人もの人の手によって為されなければならなかった。そんな中じゃ、きっと自分の「役割」は誰にとっても明確で、それゆえ自分が必要であること、そしてみんなにとって「あの人」も必要であることがはっきりと見えてたんじゃないかな。だから自分の労働(ビジネスとか家事とかにかかわらず)に誇りが持てる。「誇り」に付随するいろんな「美学」は比較的持ちやすい時代だったはずなんだよね。
だから今はダメだって言うつもりはない。「便利」ってのは素晴らしいことだ。だけど「便利」と引き換えに失ってしまったものに、ときには思いを馳せる必要もあるんじゃないかって僕は思う。そこから現代をどう捉え、未来をどう構想するか。それはあなた次第で。
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