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ビジネス書「極上三言」 20080813
仕事が楽しい!
謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦
(2008/03/14)
須田 将啓田中 禎人

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●本当に毎日が楽しい。日曜の夜になると「早く会社行きてえな」と思うほど、それぐらい楽しい。それは基本的に人に仕事をやらされていないからだ。
●社員がどれだけ増えても、「いい意味での遊び感覚を大切にしよう」というエニグモのカルチャーは変わらない。
●法律に違反しなければ問題ないという考え方もあるが、法律の抜け道を見つけて、かいくぐったとしても、「法の精神」に反していると、最終的には、なんらかの法律でペナルティが課せられたり、法改正が行われたりする。
 



 「エニグモ」なんてはじめて聞いたなあ。「その世界」じゃかなり注目されている会社らしいけど。ネットを駆使した世界初のサービスを何個も立ちあげて、世界を席巻している(?)ベンチャー企業だ。本書はその「エニグモ」の誕生前夜から現在に至るまでの、挫折あり苦労あり、そして感動ありの成長物語。創業当時の4人が入れ替わり立ち替わり章を執筆する構成で、そのバラバラ感も面白い。さながら伊坂幸太郎の『ラッシュライフ』のようで(ウソです)。

 感嘆するのは、彼らの行動の早さ。「いいアイデアがあるぞ」となれば、とにかくスピード勝負とすぐに動き出す。いわゆる「ハインリッヒの法則」をアレンジして「同じアイデアを300人が思いつけば30人が実際に行動して、成功するのは1人」なんて話が本書にあったけど、なるほどなあと思わされるのだ。起業を視野に入れている人は刮目して本書を読もう。彼らの行動に、きっと触発されるはずだから。

 たぶん「思い立って即行動」であるがゆえに、彼らは実に楽しそうに働く。その記述を見ると、まるで遊びの延長線上のようにね。そして僕は考えるんだ。仕事でもっとも高いパフォーマンスを出せる姿勢ってどんなときだろう?それは「なんとなく面白そうだから手をつけてみた」ってときなんじゃないかなって。もちろん彼らには夢もあるし、理想も理念もある。だけどそれ以上に、「面白そう!」って好奇心が先立ってるように感じられるんだよね。

 起業に成功する人って、この「面白がる能力」に長けてるのだと僕は思う。理念でガチガチにならず、効率化の観念で硬直せず、うまく力が抜けた状態を、「面白がる」ことは作り出す。だからこそ、ベンチャーの創業者たち、そしてそこがまだ「零細企業」の頃に集まってきた人たちは強いんだろうな。

 僕は彼らに比べてどの程度仕事を面白がってるんだろう。もっともっと、毎日いろんな出来事を面白がって仕事に取り組みたいなって思わされる本だった。ほんと、嫌になるくらい、僕には足りないところがたくさんあるんだよねえ。

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