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ビジネス書「極上三言」 20080730
適正なだらしなさ
だらしない人ほどうまくいくだらしない人ほどうまくいく
(2007/09)
エリック・エイブラハムソンデイヴィッド H.フリードマン

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●大袈裟に聞こえかもしれないが、〈きっちり〉するにはコストがかかるという明白な事実を、世界はこれまで無視しつづけていた。
●リストに記されたことだけを実行するとしたら、リストに漏れたことは決して実行されないことになる。
●働きやすい職場環境は人によって異なる。〈だらしな系〉の人間に〈きっちり系〉の秩序を押しつけると、生産性を損なうことがある。



 僕は小学生のころから整理整頓が苦手で、先生に怒られる理由は常に机周りの汚さだった。あるとき母と先生との二者面談で、「この整頓下手はひどい。このままじゃろくな大人に成長しません」なんてきっぱり断言されたりして。こういうだらしない性格は徐々に修正されながらも、社会人になってもやはり本質は変わらないまま。僕の机の書類は散乱し、うずたかく積まれる事態に。

 う〜ん、これじゃいかんと一念発起して整理整頓を常に心がけるようになった今、あらためて思うことがある。それは「身の回りが片付いていると、効率は向上するもんなんだなあ」ってこと。そう思いながらも机周り以外は相変わらずいいかげんな管理。「きっちり」とは程遠いところに現在の僕はいる。

 本書の主張はすがすがしいほど明快だ。乱雑さには異質なものを吸収する柔軟性やたくましさがある。状況の変化となじみ、そこから有益な影響をうけることができる。なにより、乱雑さこそが創造力を生み出すのだ、などなど。よくぞ言ってくださいました!だらしない人間代表として、このような本を出してくれたことに心からお礼申し上げる次第で。

 「だらしなさ」を賞賛したその一方で、行き過ぎた整理整頓思想も批判する。それは臨機応変さを欠く硬直した考えだ。コストがかかるだけの自己目的的な考えだ、エトセトラエトセトラ。。。いやー、よくぞ言ってくださいました!だらしない人間代表として、このような本を出してくれたことに心からお礼申し上げる次第で。

 と、このような事を書いちゃうと眉をひそめる人が出てくるかもしれない。常識で考えたら、秩序立てることは大切なことに決まってるじゃないか、て。うん、僕もそう思う。実際僕も机の整理整頓をするだけで能率アップを実感してるし、きちっとした計画ってのもほんと有効だよね。だから僕も著者も、整理整頓を否定しているわけじゃない。ただ「ほどほどが大事だよ。やりすぎはいけませんよ」ってことを言いたいだけなんだ。

 強迫観念のように「整理」ってことにとらわれず、適正な「だらしなさ」を加えてやること。「だらしなさ」の効用を認めてやること。複雑さがますます増す現在、そういう「中庸」の感覚がすっごく大切になってくると僕は思う。

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