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ビジネス書「極上三言」 20080715
自分が変われば世界も変わる
なぜか思考停止するリーダー―MBAホルダーに見るリーダーの落とし穴なぜか思考停止するリーダー―MBAホルダーに見るリーダーの落とし穴
(2006/02)
山中 英嗣

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●人は経験や成功を積み重ね、環境が自分にとって居心地がよくなり、権限が大きくなり、地位や給料が増えると、自分の意思決定の正しさや人格的な地位も向上したように錯覚してしまうと言います。
●基本的に、人を紹介するということは、「紹介者の信用」を売るということであり、たとえそれが相手にとってよかれと思って紹介をする場合であっても、そのときには「紹介者の責任」というものが発生することを認識する必要があるのです。
●重要なことは、組織構成員すべてが全体最適のために、「他人よりも自分に厳しく」を実践することです。



 「MBAホルダーに見るリーダーの落とし穴」という副題が示す通り、本書の冒頭でMBAがいかに現場で低い評価を受けがちか、ということに言及されている。ふ〜んそうなんだ。MBAっていうとその資格を取るだけで一生食っていけるみたいなイメージが一昔前はあったけど、今はずいぶん違ってきてるんだなあと感想を持つ僕はずいぶん世事に疎いのかな。まあ考えてみりゃそうだよね。理論のみをほんの数年学んだだけで、社会の複雑さに対応できるわけないのは当たり前の話で。とは言え、資格や学歴を、例えば採用にあたって「まったく意味がない」とはねつける姿勢も僕は違うと思う。資格や学歴が能力そのものではないにしても、能力を端的に表す指標であることは間違いないから。そういった現実を無視する態度は、むしろ欺瞞なのだ。

 さて、本書は著者が出会った「悪いリーダー」をさまざまなタイプ別に分け、「なぜ悪いのか」「どこが悪いのか」「本来ならどうすべきか」を具体的に指摘している本。リーダーって書いているものの、中堅以上の社員だったらみんな当てはまる項目が多いんじゃないかな。常に「暴走」や「場当たり的」になっているってことはないけれど、ある場面のある状況ではついつい「悪いリーダー」になっちゃうことってままあることだよね。

 で、本書に通底するメッセージは、三番目の引用にあるように「自分に厳しく」あれってことだ。要は「人のせいにするな」ってこと。だから「そうそう、うちの上司ってこうなんだよな〜」と溜飲を下げるような読み方は、本書の使用方法として正しくない。あくまでも批判の矢は自分に向けること。自分の行動習慣を変化させるよすがとするのが適切な読み方であって、「使い方」を誤ると、単なる「憂さ晴らし本」に堕してしまう。せっかくいい内容が書いてるのにそれじゃあもったいない。

 現状になにかしらの不満を持っている人は、とりあえず自身を内省してみよう。本書で自分の傾向を把握したら、それをよりよい方向に変えてみる努力をしてみよう。自分自身が変われば、自分自身を含む世界は確実に変わる。それは論理的に必然の帰結なんだ。世界って意外と、自分のイメージ通りに動いてくれるかもよ。

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