![]() | 失敗の予防学―人は、なぜ“同じ間違い”を繰り返すのか (2007/10) 中尾 政之 商品詳細を見る |
●「誰かがやるだろう」は「誰もやらない」に等しい。
●優秀な判断者ならば、判断を間違えるケースも想定して、対応策を用意する。
●見たくなくとも、現実をきちんと見なければ、正しい分析、正しい対策などが生まれるわけがない。
いやはや。みなさま、激励や苦言をありがとうございました。「無理して書くことないな」ってこと、加えて「無理して書いたって知らせちゃいけないな」ってこと、痛感してます。いやあ、失敗したなあと反省してまして。というわけで、失敗の話。
「失敗を恐れるな」とはよく言われることだけれど、やっぱやだよね、失敗するのって。自分の評価が下がっちゃうしいろんな人に迷惑がかかっちゃうし、なにより恥ずかしい。だから多くの人にとって失敗は極力避けたいもので、失敗はしなければしないほどありがたいものだ。でも、ほんとにそんな認識でいいんだろうか?そうじゃない、と本書は言う。失敗の経験はこつこつと積み重ねたほうがいい。失敗についての考察を重ねることで、次の失敗の可能性に気づく感度を高めることができる。あわよくば、成功のための大きなヒントを獲得することもできる。実は結構いいことがあったりするらしいのだ。
僕の考える失敗の効用は、自分の失敗を記録し、傾向を割り出すことって自己管理に非常に有効である、ということ。小さな失敗でいい(むしろそちらの方がいい)から、「ああ、ミスったなあ」と思うたびにどっかに控えておく。ほんとにちっちゃなことでいい。「調子に乗ってしゃべりすぎたなあ」とか。そんなのが10個くらいたまると、自分の犯しやすい失敗の傾向がつかめる。傾向をつかめているかいないかは、自己を律せるか律せないかに大きくかかわってくるはずだ。
もう一つ、本書にある様々な失敗事例を読むにつけ思うこと。それは、人は自分に都合の悪い情報を過小評価しがちだよなあってこと。認識って面白いくらいに歪むよね。後から考えりゃ絶望的な状況でも、「まだ大丈夫だろ」と楽観的に構えてたりする。でも、そういった「自分の愚かさ」を念頭に置くことができれば、あまり大きなミスをしなくてすむんじゃないかな。現実を正しく認識することはすっごく大切だ。だけど「自分は現実を正しく認識しない確率が高い」と認識することの方が、もっと大切なことなのかもしれないなって僕は考えている。
こんなふうに、失敗については結構いろんな角度から考えることができる。ちょっと大きな本屋に行けば、「失敗学」の本がずらっと並んでたりする。「失敗」って金にもなるなあ、とニヤリとしてみたりして。
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